妊娠は多くの場合、嬉しく待ち望んだ出来事ですが、予期しない妊娠を知るのはショックなこともあります。吐き気や疲労、食欲増進などは初期症状のひとつですが、正しいタイミングで行えば、簡単な家庭用妊娠検査薬で知りたいことが分かります。
妊娠検査薬は広く入手でき、とても簡単に使用できます。数滴の尿だけで結果が分かります。ただし、100%確実とは言えませんので、妊娠の可能性がある場合は婦人科医や医師に相談するのが一番です。そうすれば、次のステップを決めるために必要な情報を得られます。
女性が妊娠(子どもを授かる)できるのは、限られた特定の条件下に限られます。平均的な28日周期の生理だと、14日目ごろに排卵が起こります。これは、卵巣から卵子が排出され、卵管を通って子宮へ向かう現象です。精子が腟内に入り、子宮を経由して卵管に到達すれば、同時に卵子が存在していれば受精が可能です。
最も安定した周期でも、その長さや排卵のタイミングは月によって変わることがあります。とくに、リズムが不安定な思春期の女の子には顕著です。だからこそ生理を記録するのがおすすめです。周期の長さを知れますし、遅れや不正出血などの変化にも気付きやすくなります。
卵子が受精できる期間は12〜24時間ほどですが、精子は女性の体内で数日間生存できるため、受精可能な期間は実際はもっと長くなります。排卵時に精子がすでに存在していれば卵子が受精する可能性がありますし、排卵に合わせて性行為をした場合にも、排出されたばかりの卵子がすぐに受精することもあります。
性交の回数が初めてでも100回目でも、妊娠したい・したくないは関係ありません。ヒトの身体は、生殖のために設計されています。
ある男性との間では妊娠できなくても、別の相手では妊娠する場合もあります。カップルによっては妊娠に何年もかかることもあれば、すぐに妊娠する人もいます。
性的に活動している方が妊娠を避ける一番確実な方法は避妊を使うことです。ご自身に合った方法は医師に相談しましょう。ただし、すべての避妊法が性感染症を防ぐわけではありません。信頼できる関係やお互いに病気がないと確信できる場合をのぞき、コンドームの併用をおすすめします。
でも、人生は予測できないもの。とくに恋や情熱の前では、慎重になれないこともあります。
ハメを外したパーティや楽しい夜、ロマンチックなデートのあと、「もしや…」と次の生理を不安に待つ女性は少なくありません。その瞬間は避妊を考えなかったり、新しい関係で話しづらかったり、恥ずかしく思うかもしれません…
また、しっかり避妊したつもりでも失敗することも。そうした場合は「緊急避妊薬(アフターピル)」の使用も選択肢となります。
妊娠を最も正確に確認する方法は、医療機関で行う血液検査です。ただし、これは数日かかるため、結果を待つのがつらい場合も。家庭用妊娠検査薬は薬局やスーパー、ドラッグストアで手軽に購入でき、短時間で結果がわかりますが、精度はやや劣ります。
妊娠検査薬はヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンが女性の尿や血液に含まれているかを検出します。卵子が受精し子宮壁に着床すると、発育中の胚がこのhCGを分泌し始めます。
このホルモンは次にプロゲステロンという別のホルモンの分泌を促進します。プロゲステロンは、子宮内膜を維持・増殖させ、胚が成長できる環境を作ります。
落ち着いてください。避妊せず性行為をした直後に妊娠検査をしても意味がありません。もし卵子が受精した場合、受精卵は6~7日ほどかけて卵管を通り、子宮に到達し子宮内膜に着床します。
早くて受精10日後頃から、血液検査でhCGを検出できる可能性がありますが、尿中にはまだ現れません。
この時点からhCGの値は急激に増加し、妊娠7~12週でピークを迎えます。その後は少しずつ減少しますが、妊娠中は血液や尿から検出され続けます。
流産や人工中絶の後は、しばらくhCGが体内に残るため、新しい妊娠を判定するのが難しくなります。
家庭用妊娠検査薬の使い方はとても簡単です。すべて同じ原理ですが、種類によって操作に違いがあるので、使用前には必ず説明書を読み、有効期限も確認しましょう。多くの場合、テストストリップ(試験紙)がプラスチックに収納されています。尿を数秒直接かけるタイプやスポイトで尿を垂らすタイプなどがあります。結果は数分後に表示され、検査キットによって見え方は様々です。
テストストリップは「サンプルパッド」「反応ゾーン」「テストゾーン」「コントロールゾーン」の各部に分かれています。尿はサンプルパッドにしみ込み、反応ゾーンに流れ、そこに尿中のhCGがあれば抗体と結合し、次のテストゾーンとコントロールゾーンで色の変化が起こります。hCGがあれば、テストゾーンで線や十字が現れます。コントロールゾーンはテストが正しく実施された証として、色変化が現れます。色変化が1つ=陰性(妊娠していません)、2つ=陽性(妊娠しています)です。
ほとんどの家庭用妊娠検査薬は、1日のうちいつでも使えますが、朝一番の尿がhCG濃度が高く、最も信頼性が高いです。できれば朝イチの尿を使うとよいでしょう!
家庭用妊娠検査薬の最大のメリットは、素早く結果が得られることですが、100%確実とは言えません。
偽陽性(本当は妊娠していないのに陽性反応)となる場合:
偽陰性(妊娠していても陰性反応となる)となる場合:
一般的には、2週間後に再度家庭用検査薬で調べることが推奨されます。再び陽性反応が出た場合は、医師に相談して血液検査を受けてください。これが最も信頼できる方法です。
家庭用検査で複数回、違う結果が出た場合は、血液検査で確実な答えを得て不安を解消することができます。
陰性だけど生理が来ない、あるいは吐き気や嘔吐、乳房の張り、倦怠感といった妊娠初期症状が続いている場合には、医師が詳しく調べ原因を突き止め、周期を元に戻すためのアドバイスをしてくれます。
陽性の場合は、医師が今後について相談にのってくれます。妊娠を継続したい方には、今後の妊娠経過や必要なサプリ・健康的な食生活・運動など、赤ちゃんのためにできることを案内してくれるでしょう。予期しない妊娠・望まない妊娠や医学的な事情がある場合も、医師の指導のもと安全な中絶方法を相談できます。
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